わたしは制作者が心血を注いだ作品に対して文句を付けたくはないのですが、良くないものを良くないと云うことも時には必要なのだと思っています。
で、前置きはさておき「リアル鬼ごっこ」です。
作品がどうこうではなく、あれを校正した人の苦労が忍ばれる本でした。わたしが編集者なら、一から書き直してくれよと思ってしまうことでしょう。まあ、書き直しても同じような文章にしかならないのでしょうけれど。
それにしても、あの終り方は気分が悪いです。「書くのが面倒になったから、適当なオチを付けて終わらせました」と云ったようなものが感じられます。
Amazonのレビューを読んでいると、あのオチを予測していた人がいるようですが、どうしてあれ程最低なオチが予測できたのか不思議でなりません。わたしには予想外すぎる終わらせ方でした。あんなのは思い付いた途端に否定すべき結末なのですから。
でも、そんな素直なところが新鮮に見えてしまい、受けてしまったのかも知れないですね。